彼の本心と母親の一言で防いだ離婚
私達は国際結婚です。将来については二人で色々話し合いもし「二人でいることが一番いい」との判断で結婚をしました
主人の仕事の関係で、私は彼の国に移住しました。
たくさんの文化や習慣の違いがあり、慣れるのにはだいぶ時間がかかるだろう、と目論みました。私なりに言葉の習得などを含めてここで仕事を得るには3年ぐらいかかるのではないか、と考えていました。
結婚前は彼もそれを承諾していました。
ところが、蓋を開けてみるとたくさんいる主人の親戚たちが「まだそれしか喋れないの?語学学校行ったら?」や「仕事はどうするの?まさかずっと主婦するつもりじゃないでしょう?」と意見してきました。
私達は私達なりにそれに対して理由を説明したり、説得をしたりもしました。
しかし、次第に主人自体も焦ってきたのか、移住2年目に差し掛かった途端、親戚の意見寄りになりました。次第に、私の生活に対して嫌味を言うようになりました。
「いい身分だな、僕が仕事してるのに。」私も遊んでいるわけではありません。
家事全般工夫して行っているつもりでした。しかし、家事は夫婦で協力することが常なこの国では「僕でも出来ることやって自慢しないでよ」と笑われるだけでした。
ある日、主人の友人たちの集まりで、私の今後についてみんなが話をし始めました。
結果、ほぼ全員一致で「外国人だからと甘えている、早く仕事を見つけて自立するべき」と言う事になりました。帰り道、私は泣いて訴えました。
「都会ならまだしも、こんな田舎に来て今までのキャリアも活かせずにいる私の身になってほしい」と。彼は、「キャリアを捨てたのは僕のせいじゃない。どうして人のせいにするのだ?」と言われショックになりました。
いよいよ離婚を考えました。
数日だんまりを決め込み離婚について考えました。
どのように離婚手続きをするべきかをネットで調べているのを見て、あわてて主人が飛んできました。
「そういうつもりじゃなかった。君の努力はよく知っている。
でももっとモチベーションをあげてもらいたかったから背中を押していたつもりだった。たしかに、君にとってここは勉強にも仕事にもチャンスが少ない田舎。仕方がない。これからは君のペースでやっていい」と言われました。
実は、主人からそのことを聞いた時にはすでに実家に「帰りたい」と話していました。
しかし、母からは「好き勝手に結婚してあっという間に離婚なんて困る。近所に恥ずかしいので、日本に戻ったら別のところに暮らしてほしい」と言われたところだったのです。
母の意見に関しては覚悟はしてましたが、実際、全てを捨てて移住したため、将来が不安だったのは確かでした。ですので、主人から離婚を引き止められたのには正直救われました。
その後も主人の発言は変わりません。
「早く言葉を学んでどこかで仕事をしてほしい。」
しかし、もうこんな事にくよくよしていても仕方がないことに気づきました。他人は無責任になんでも言うのだから、と思いながら、とにかく自立を目標に頑張っているところです。