本気の不倫から良いパパになるまで
不倫発覚直後は「やっぱり」と納得
筆者は旦那と交際期間9年目前に結婚しましたが、その長い交際期間中に浮気されては仲直りしてきたという経緯があります。
浮気と言っても本気の恋愛じゃなくメールのみだったので簡単に許してきました。
もし友人がそんな男性と付き合っていたら、絶対に「結婚してからも不倫されるから別れたほうが良い」と言ってしまうような旦那です。
当然親友には「もっと良い人がいるから考えたほうが良い」と何度も説得されたこともありました。
しかしなぜか私は「結婚したのだから、もう浮気や不倫をして身を滅ぼすなんてバカなことはしないだろう」と思い込んでいました。
実際に結婚してからはお互いを思い合い、新婚モードも長く、愛されている実感に包まれとても幸せな日々を過ごしていました。
ところが結婚して2年後、子どもを授かってから、少しずつ旦那の態度がそっけなくなっていきました。
子どもが生まれたあとは旦那の態度はより悪化し、妊娠発覚した頃は「良い父親になるよ。イクメンになるんだ。」と言ってくれていましたが、実際は平日は残業や飲み会ばかり、休日は遊びに出かけ、出かけない日は思い通りにならないと怒りだし、子どもが泣き続けるとイライラしている姿に愕然としました。
何よりスキンシップをとることを嫌い始め、段々と毎日の日課のキスを嫌がるようになり、嘘だとばれるような理由で出かけることが増え、私を見る目が冷たくなっていく姿に泣く毎日でした。
子育ての辛い時期に、一人で家事も育児も完璧にしないとイライラされるという恐怖心と孤独に耐えて過ごしました。
そんな状態が1年ほどたったころです。なぜかふと「不倫」という言葉が頭に浮かぶようになりました。本当に自然と頭に浮かんだのですが、「旦那は絶対不倫はしない」と思い込んでいた私は、他人事のように携帯サイトの不倫された人の体験談を読んでいました。
そのうち体験談を読むうちに段々と不安になり「絶対していないと思うけど、念のため・・・」と思い旦那の携帯を見てしまいました。
結果は当然のごとく不倫していました。LINEを読む限り、子どもが生まれた直後から、会社の若い女の子と本気の恋愛をしていたようです。
ものすごいラブラブで、ものすごい性欲。別人ではないのかと思うほどでした。
しかし反対に、「やっぱり不倫していたから、こんな態度だったんだ」と妙に納得し、旦那におびえて過ごしていた自分に解放されたような安堵感がありました。
良い父親にになるまで
それまで毎日残業で疲れて帰ってきていましたが、実は毎日不倫相手の家でのんびりして帰ってきていたこと、不倫相手が妊娠していて誰が父親か分からないけれど、主人の子として一緒に産婦人科に通っていること等、信じがたい事実を目の当たりにした時に頭に浮かんだのは、前日まで読んでいた不倫された人の体験談のサイトの内容です。
頭が真っ白になりつつも、冷静に主人に経緯を聞き取りメモし、とりあえずすぐに離婚はせず考える時間が必要だと思い誓約書を作成し、翌日には不倫相手に会いに行きました。
そこでも経験談の内容を参考に、会話を録音したり、メモを取ったりしながら、慰謝料と誓約書の記入をさせ、別れさせることができました。
旦那も「バカで何もできない女」だと見下していた私の行動に驚きながらも、不倫相手と別れると誓ってくれ、再構築していくことになりました。
しかし数日後に携帯を確認すると、まだ交際が続いていました。
何を言っても「家族は大切だし、お前も好きだが、彼女を愛しているから別れられない」と言われ続けました。
「もう離婚しよう。準備が整ったら旦那に言おう」と思いましたが、最後に「今のあなたの精神状態はおかしい。一度冷静になって客観的に考えてごらん。」とだけ言い、翌日1日考えさせる時間を作ってもらいました。
離婚しか残されていないと思いながらも緊張して待っていると、考え抜いて戻ってきた旦那の顔を見て驚きました。
それは表情が以前の優しくて思いやりのあった頃の顔だったからです。
何度も考えた結果、今までの10年以上の思い出を振り返っているうちに、不倫で舞い上がっていた感情が消えたそうです。
半信半疑でいましたが、それ以降の旦那は憑き物が落ちたように、以前の旦那に戻りました。
そして、今ではパパっこの娘が2人もいるイクメンな父親です。
まだ夫婦としてはぎこちなさがありますが、今の旦那は「一生をかけて家族のために生きる」と言ってくれるようになってくれました。
不倫されて思ったことは、事前に対処法を知っていて本当に良かったと思いました。
知らなかったらすぐ離婚していたと思いますし、慰謝料を貰うことも忘れ、泣き寝入りして過ごしていたと思います。
された側はただでさえ心にひどい傷を負うのですから、感情に任せず、こんな時こそ冷静に対処しないと後悔するので注意して下さいね。