自分自身を好きになるために

私もそうでした。

付き合っているときから結婚したら子供が三人は欲しいよねと話していた私と彼、しかし結婚してから私に子宮の病気が見つかり一生子供を産むことができない体になってしまいました。

自分自身子供が産めないということに非常にショックでしばらく立ち直ることは当然できませんでした。彼はそんな私を支えてくれようとするのですが、こんな体になってしまった私は申し訳なくてどうすることもできない気持ちでいっぱいで鬱々としながら毎日を過ごしていました。

そんな気持ちがありながらもある程度心も持ち直し彼との結婚生活を続けていたのですが、甥っ子姪っ子を可愛がる姿、友人の子供を可愛がる姿、赤ちゃんを連れて歩いている人を羨ましそうに見つめる姿、それを見るたびに私の胸は苦しくて張り裂けそうでした。

こらえきれない涙が溢れてきてどうにも止まらなかったこともあります。けれどこんな自分と今でも一緒に居てくれる彼に対して申し訳ない気持ちと、心配かけまいという気持ちばかりが大きくなり私は軽いうつ状態になってしまったのです。

彼と一緒に居ると赤ちゃんを産めなくなってしまった自分の体、自分のことを一生ダメな人間だと感じ好きになることはないと感じ、また精神的にも限界だったので彼に離婚を申し出ました。

そこまでしなくてもと言ってくれましたが、私が病気になってからの彼の生活も辛い部分も多かったはずなのでお互いに納得し離婚が成立しました。

離婚した結果、私は自分の好きなことを自分のペースでやりながら過ごしています。

赤ちゃんは産めなくなってしまったけれど、それを承知でお付き合いしている方も今はできました。彼は新しい家庭を築き、子供にも恵まれました。お互いに今を幸せに過ごすことができて良かったです。

私自身が誰かの人生を背負わなくてよくなったことは本当に良かった。彼の幸せを望んでしまう優しい人だからこそ、赤ちゃんが産めなくなった自分を責めて離婚を考えてしまうのでしょう。

彼のためにも自分のためにも一番幸せになれるのが離婚という道だと感じたのならその選択は間違っていないと思いますよ。